ユーザーにフォルダごとの管理権限を付与する

はじめに

eラーニングシステム「eden LMS」では、「フォルダ」で「権限」を柔軟に設定することができます。こちらは教材数・コース数が膨大になる場合や大人数でeラーニングの利用を行う場合に便利な機能です。

個別の要素に対してひとつひとつ権限を設定していくのではなく、要素をひとつのフォルダとしてまとめた上で、そのフォルダに対してユーザーグループ単位で権限を設定するというものになります。「多対多」での権限設定作業が簡単に行えます。

フォルダ権限概念

フォルダは、「コンテンツ」「テスト」「コース」「ユーザー」「ユーザーグループ」に対して設定することが可能です。

注意
フォルダを削除すると、フォルダの中に含まれる要素も一緒に削除されてしまうのでご注意ください。フォルダだけを削除したい場合は、中の要素をフォルダの外に移動させてから削除を実行します。

やり方

まず、「コンテンツ」「テスト」「コース」「ユーザー」「ユーザーグループ」の各画面に表示されている「新規フォルダ」ボタンをクリックしてフォルダを作成します。次に、そのフォルダに対する権限を「ユーザーグループ管理画面」で設定します。

こちらでは、「コース」と「ユーザーグループ」に対してフォルダを作成し、権限を設定する方法を例としてご紹介します。

達成目標
A「営業部員が受講するコースすべて」について「営業部課長」が「編集・履歴閲覧」可能にする(STEP1~9
B「東京本社」「大阪支社」ユーザーグループを「支社長」が「編集」可能にする(STEP10~21
手順概要
【STEP1~9】

  1. 営業部員が受講するコースを「営業部対象」というフォルダにまとめる
      対象コース名:営業実務Excel活用講座、営業部業務研修、セキュリティ教育
  2. 設定した「営業部対象」フォルダの「編集・履歴閲覧」権限を「営業部課長グループ」に付与する

 
【STEP10~21】

  1. 部署ユーザーグループを「東京本社」「大阪支社」というフォルダに分類する
      対象ユーザーグループ名:
        東京本社:営業1課、営業2課
        大阪支社:営業3課
  2. 設定した「東京本社」「大阪支社」フォルダの「編集」権限を「支社長グループ」に付与する

STEP1: コース管理画面で新規フォルダを作成する

STEP1~9では、「営業部員が受講するコースすべて」について「営業部課長」が「編集・履歴閲覧」可能にする方法をご紹介します。まず、コース管理画面で「フォルダ作成」ボタンをクリックします。

STEP2: フォルダ名に「営業部対象」を指定する

フォルダ名に「営業部対象」を指定し、保存ボタンをクリックします。

STEP3: コース管理画面で確認

コース管理画面に新しく「営業部対象」フォルダが作成されているのを確認します。

STEP4: フォルダへコースを移動

「営業実務Excel活用講座」「営業部業務研修」「セキュリティ教育」の3つのコースを「営業部対象」フォルダへ移動します。コース名の左側にあるチェックボックスでチェックを入れ、画面上部の「別のフォルダへ移動」をクリックします。

STEP5: 移動先のフォルダを選択

移動先フォルダとして「営業部対象」を選択後、「決定」ボタンをクリックします。

STEP6: フォルダへの移動完了

「営業部対象」フォルダ内に対象コースが格納されているのを確認します。

STEP7: ユーザーグループ管理画面でのフォルダ権限設定

ユーザーグループ管理画面で「営業部課長」グループの「フォルダ権限設定」をクリックします。

STEP8: フォルダ権限設定画面

フォルダ権限設定画面で、コースにさきほど作成した「営業部対象」フォルダが表示されているのを確認します。

STEP9: フォルダ権限を設定

「営業部対象」フォルダに対し、「編集・履歴閲覧」権限を設定し、送信ボタンをクリックします。
これで「営業部員が受講するコースすべて」について「営業部課長」が「編集・履歴閲覧」可能になりました。

STEP10: ユーザーグループ管理画面で新規フォルダを作成する

STEP10~21では、「東京本社」「大阪支社」ユーザーグループを「支社長」が「編集」可能にする方法をご紹介します。まず、ユーザーグループ管理画面で「フォルダ作成」ボタンをクリックします。

STEP11: フォルダ名に「東京本社」を指定する

フォルダ名に「東京本社」を指定し、保存ボタンをクリックします。

STEP12: STEP10~11と同様に、新規フォルダのフォルダ名に「大阪支社」を指定

フォルダ名に「大阪支社」を指定し、保存ボタンをクリックします。

STEP13: ユーザーグループ管理画面で確認

ユーザーグループ管理画面に新しく「東京本社」「大阪支社」フォルダが作成されているのを確認します。

STEP14: フォルダへユーザーグループを移動

「営業1課」「営業2課」の2つのユーザーグループを「東京本社」フォルダへ移動します。コース名の左側にあるチェックボックスでチェックを入れ、画面上部の「ユーザーグループの移動」をクリックします。

STEP15: 移動先のフォルダを選択

移動先フォルダとして「東京本社」を選択します。

STEP16: フォルダへの移動完了

「東京本社」フォルダ内に「営業1課」「営業2課」ユーザーグループが格納されているのを確認します。

STEP17: フォルダへユーザーグループを移動

同様に、「営業3課」ユーザーグループを「大阪支社」フォルダへ移動します。コース名の左側にあるチェックボックスでチェックを入れ、画面上部の「ユーザーグループの移動」をクリックします。移動先フォルダとして「大阪支社」を選択します。

STEP18: フォルダへの移動完了

「大阪支社」フォルダ内に「営業3課」ユーザーグループが格納されているのを確認します。

STEP19: ユーザーグループ管理画面でのフォルダ権限設定

ユーザーグループ管理画面で「支社長」グループの「フォルダ権限設定」をクリックします。

STEP20: フォルダ権限設定画面

フォルダ権限設定画面で、ユーザーグループにさきほど作成した「東京本社」「大阪支社」フォルダが表示されているのを確認します。

STEP21: フォルダ権限を設定

「東京本社」「大阪支社」フォルダに対し、「編集(権限以外)」権限を設定し、送信ボタンをクリックします。

これで「東京本社」「大阪支社」ユーザーグループに対して「支社長」が「編集」可能になりました。

まとめ

フォルダ新規作成後、ユーザーグループ管理画面からユーザーグループ単位で「フォルダ権限設定」を行うことで、フォルダに対する権限が設定できます。上記では「コース」と「ユーザーグループ」を例にして説明いたしましたが、「コンテンツ」「テスト」「ユーザー」についても、フォルダを作成することで細かく権限を設定することが可能です。